新入社員研修の内容

今回は新入社員研修の目的・内容について考察してみましょう。
社員教育方法については、入社から現場に派遣されるまでに、2,3日~3ヶ月、6ヶ月といった期間に渡って集中的に行われる研修と、現場に出て業務を行いながら実施する教育としてOJT(On the Job Trainingの略)があります。

今回取り扱うのは、入社してから配属までの期間に行う「新入社員研修」を取り上げます。

人材マネジメントの観点からは、新入社員研修は企業にとっては2つの大きな目的があります。1つは、入社した新入社員をいかに早く戦力化するか、というポイントともう1つは、入社した新入社員をいかに会社に定着化させるか、というポイントです。新入社員研修の内容については、これらを考慮する必要があります。

以前の新入社員研修では、新入社員の早期戦力化が主な目的でしたが、新卒社員の離職率が30%近くになっているという数字に示されるように、若年層の雇用の流動化が急速に進んできている現在では、新入社員を定着させることの重要性も増してきています。

また、企業が人材の内部育成および新卒採用を重視しているケースと人材の外部調達や中途採用を重視しているケースでは、新入社員研修に対する考え方が違ってくるということも十分理解しておく必要があるでしょう。

具体的な新入社員研修の内容設計は、企業ごとに違ってきますが、侵入社員研修も企業の業務の一部なので、業務の目的、費用対効果、成果といったものを意識しなければならなくなっています。