新入社員研修の目的とは?

企業が実施する社員研修の代表的な研修はやはり”新入社員研修”です。社員研修といえば新入社員研修だと言う人は多いのではないでしょうか。今回は新入社員研修の目的やその内容について考えてみましょう。

社員研修については、入社から現場に派遣されるまでに、2,3日~3ヶ月、6ヶ月といった期間に渡って集中的に行われる研修と、現場に出て業務を行いながら業務を行ないながら実施するOJT(On the Job Trainingの略)があります。

全くの未経験者、新卒社員の場合、業務以外の社会人としてのマナーや常識なども含めた新入社員研修を行うのが一般的です。

[新入社員研修の目的]
人材マネジメントの観点からは、新入社員研修は企業にとっては2つの大きな目的があります。1つは、入社した新入社員をいかに早く戦力化するか。もう1つは、入社した新入社員をいかに会社に定着化させるか。新入社員研修には大きくこういった目的があります。

従来の新入社員研修では、新入社員の早期戦力化が主な目的でしたが、新卒社員の離職率が高くなっている現代では新入社員を会社に定着させること、企業ロイヤルティ向上の重要性も増してきています。

また、具体的な新入社員研修の内容は各企業ごとに微妙に差異はありますが、新入社員研修も企業の業務の一部なので、業務の目的、費用対効果、成果といったものを意識しなければならなくなっています。これからの社員研修には費用対効果という側面も無視できない世の中だということですね。

社員研修~社会人基本マナー

新卒社員を毎年取るような一部の企業では、社会人一年生となる新入社員に社会人としての基本マナーを教える『新入社員研修』が毎年時間と費用をかけて実施されます。大学で高等教育を受けた人材は社会マナーも当然持っているものだと勘違いされますが、大学では電話のとり方、名刺交換の方法、訪問先での振る舞い、社会人としての身だしなみなどは教えていません。

社会人を何年もやっていると常識と思えることも、新卒社員には未知のことばかりなのです。

しかし、一部上場企業など毎年新卒社員を取る企業とは違って、数年に一度しか新卒社員を採用しない企業、中途社員採用が主な中小企業では、社会人としての基本マナーを教える新入社員研修は行われません。入社式を行うような企業はほんの一部の企業に限られるということを再認識しなければなりません。

そこで問題になってくるのが、たまに入ってきた新卒社員の教育をどのように行うかという問題です。中小企業では新入社員といえども貴重な働き手ですから、すぐにでも働いてもらいたいのは山々ですが、そのままでは半人前なのは自明のことです。また、企業は人材を育成することによってより大きな成果を期待することも出来ます。半人前だからと言ってそれに見合った仕事を与えてしまうと、その人材の成長も成果も期待できません。新入社員研修は人材育成の面からも重要なものなのです。

その新入社員研修に加えてもらいたいのが、NLP資格を持つNLPトレーナー主催のNLPセミナーです。人材育成という観点からもNLPを研修に取り入れることには大きな魅力があるのではないでしょうか。

ゆとり教育時代の新入社員研修

「新入社員研修」とひとくくりにに云っても、20年前の新入社員研修と現在の新入社員研修では研修内容が違ってきています。特に最近は、学生時代に「ゆとり教育」を受けて育ってきた新入社員への研修は以前と違ってきているようです。

そんな「ゆとり教育」世代の新入社員の意識をチェンジし、労働へのモチベーション・アップを図る研修が注目を浴びています。会社組織というのは、社内の上司や先輩も、社会に出たての新人の能力をほとんど信用していません。信用されるためには、何らかの「能力の証明」が必要です。

新入社員がちょっとした研修で身につけられる能力の証明が、外見、言葉遣いといったマナーだと本人にわからせるのがイマドキの新入社員研修のキモになります。ゆとり教育世代の特徴である「根拠のない自信」が通用しないのだとわからせ、逆にマイペースな新入社員に対しては「頑張らないと見捨てられる」くらいの危機意識を持たせることが新入社員研修です。

また、自分の好きなことやりたいことを重視するあまり、配属先が希望と違うと途端にヤル気を失ってしまう新入社員も多くなっています。昔に比べて入社間もない離職率が高くなっているのもこうしたことが関係しているのかもしれません。

以前のバブル期のような頭数の確保を最優先した時代とは違って、現在では各企業ともに基準に満たない人材は採用しない方向へと動いています。ゆとり世代の新入社員に現実をきちんと教えてあげるのが新入社員研修です。個性重視の教育では、何か欠点があっても個性として尊重してしまう傾向があります。相対評価から絶対評価に変わったことで、「ナンバーワンでなくても、オンリーワンであればいい」という甘ったれを叩きなおす必要も新入社員研修にはあります。

新入社員研修の内容

今回は新入社員研修の目的・内容について考察してみましょう。
社員教育方法については、入社から現場に派遣されるまでに、2,3日~3ヶ月、6ヶ月といった期間に渡って集中的に行われる研修と、現場に出て業務を行いながら実施する教育としてOJT(On the Job Trainingの略)があります。

今回取り扱うのは、入社してから配属までの期間に行う「新入社員研修」を取り上げます。

人材マネジメントの観点からは、新入社員研修は企業にとっては2つの大きな目的があります。1つは、入社した新入社員をいかに早く戦力化するか、というポイントともう1つは、入社した新入社員をいかに会社に定着化させるか、というポイントです。新入社員研修の内容については、これらを考慮する必要があります。

以前の新入社員研修では、新入社員の早期戦力化が主な目的でしたが、新卒社員の離職率が30%近くになっているという数字に示されるように、若年層の雇用の流動化が急速に進んできている現在では、新入社員を定着させることの重要性も増してきています。

また、企業が人材の内部育成および新卒採用を重視しているケースと人材の外部調達や中途採用を重視しているケースでは、新入社員研修に対する考え方が違ってくるということも十分理解しておく必要があるでしょう。

具体的な新入社員研修の内容設計は、企業ごとに違ってきますが、侵入社員研修も企業の業務の一部なので、業務の目的、費用対効果、成果といったものを意識しなければならなくなっています。